top middle bottom

睡眠障害に悩む介護士が多い理由とは

最新記事転職エージェントが最も効率的
介護士が睡眠障害になる理由

更新日:

介護士が睡眠障害になる理由

介護士は睡眠障害になりやすい

「寝つきが悪い」「眠ってもすぐに目が覚めてしまう」「ぐっすり寝ているのに疲れがとれない」などの症状で悩んでいる介護士も少なくありません。その状態が続けば仕事にも支障をきたしてしまいます。仕事を続けるためにも改善する方法を見つけなければなりません。

睡眠障害に悩んでいるのは2割近く

睡眠は人生の3分の2を占めるといわれています。質の高い深い眠りは快適な生活の基礎となりますが、夜勤がある場合は毎日決まった時間に眠れません。睡眠時間の乱れから睡眠障害となってしまう人も少なくないのです。実際、2002年に厚生労働省が行った調査によると、夜勤のある仕事に従事している人の18.8%が睡眠障害に悩まされていることがわかりました。
介護施設にはいくつかの種類がありますが、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホーム、デイケアなど24時間体制の施設では夜勤が必須です。日勤と夜勤の交代勤務を採用しているところがほとんどですが、二交代制の場合は夜勤の方が長いため、多くの施設で休憩や仮眠の時間を設けています。しかし、夜勤は普段眠っている時間帯に勤務するため、昼夜逆転の生活となります。そのため、仮眠や休憩時間があっても生活や睡眠のリズムが乱れてしまうため睡眠障害を引き起こす介護士も少なくありません。今では「睡眠障害は介護士の職業病の1つ」ともいわれています。
睡眠障害と一口にいってもさまざまな種類がありますが、昼と夜の時間の流れが体内時計と合わない「概日リズム睡眠障害」や、昼間に眠くなったり、途中で目が覚めたりする「不眠症」などが介護士に多いといわれています。

原因について

なぜ睡眠障害になるのでしょうか。その原因について考えてみましょう。
夜勤はその名の通り、夜通しで働くため普段眠っている時間に勤務することになります。出勤してきた日勤のスタッフと交代しますが、昼間に眠ることになるので太陽の光を浴びる時間が少なくなります。日光を浴びると人間の体内ではセロトニンという物質が生成されます。そのセロトニンからメラトニンという睡眠ホルモンが作られるわけですが、日光を浴びる時間が少ないと体内で作られるセロトニンの量が減り、睡眠ホルモンであるメラトニンの量も減ってしまうのです。
また、体温も関係あります。人間の体温は朝から昼にかけて上がり、夜には下がるという一定のリズムを持っています。体温が下がっている時間帯に眠ることで深い眠りを得ることができるわけですが、夜勤があると日中の体温の高い時間帯に眠ることになるため寝つきが悪くなり、深い眠りにも入りにくくなります。

生活リズムを正したい!